ずいぶん昔のことです
私が20代くらいの頃に好きな人がいました。
その人とお付き合いすることになったのに
彼はとっても忙しく
なかなか会うことができませんでした。
いつもは明るい私ですが
さすがに会えない時間がさみしいのと不安なのと
自分の気持ちのコントロールができない状態でした。
彼に会えれば
そんな感情も吹き飛んで
ものすごくテンションが上がってしまい
今考えるとものすごく空回りしていたかもしれません
ある日、彼から突然
「別れよう」と切り出されたのです。
なぜそうなったのかまったくわからず、
「会って話をしたい」と切り出したものの
もうすでに彼の心は決まっていてどうすることもできませんでした。
ぽっかりと心に穴が開いてしまい
何をすることもできず
何を考えることもできず
ただ一日が過ぎていく
そうしているうちに
いつしか自分が起きているのか寝ているのかも
わからないような状態になり
軽いうつ状態になってしまいました。
そんな状態でも理性は働くのか
「親に心配はかけたくない」
「周りの人には病気だと思われたくない」
「だけど誰かには気にしてほしい」
「自分の感情はコントロールできない」
「自分はダメな人間になってしまうのか」などいろいろな考えが
頭をよぎるのですが
ある日、病院に行ってみようと考え
近くの精神科へ受診しました。
すると
病院の受付の人に
「精神科受診ですか?心療内科受診ですか?」と聞かれ
どっちを受診していいかわからず
プチパニックになり
勝手に目から涙が出てしまったんです。
受付の人は「精神科受診にしておきます」といって
待合室に案内され
少し気持ちが落ち着き、診察を待っていました。
周りにはけっこうたくさんの人がいて
「自分だけじゃないんだな、見た目普通の人もけっこういるな」と判断する
冷静な自分もいるのです。
診察呼ばれると
若い医者がものすごく偉そうに
「あ~軽いうつだね。じゃ、薬出すね。はい、終わり」
とさらりと診察が終わり・・
もらった薬を自宅で飲んでみると
睡眠剤やら安定剤のせいで目の前がぐるぐる回って
ふらふらになり
トイレに行くのがやっとというか
はっていくような状態でした。
しばらくするとその状態に慣れたのですが、
再診の時に
「この薬ではちょっとボーっとしすぎてしまうんですが・・」と伝えると
「あ、そう。じゃあやめる?そんなにひどくなさそうだし。」
と先生が言うのを聞いて
こころの中で「こんな人に診断されていて、私はそれで本当にいいの?」と。
「こんな人に(すいません、先生なのに今では感謝しています)自分の人生をゆだねちゃだめだ」
と思っちゃったんですよね(笑)
それから薬を調べて
自分にちょうどいい感じで薬を飲んだり、やめたりしながら、
プチうつを克服できました。
その時の彼からの別れ話で
自分の自尊心を傷つけられたような
自分を否定されたような
そんな気がしたんですが
まあ、簡単に考えれば年齢的にも結婚を意識していましたし、
そういうご縁じゃなかったということで
そうなるように運命的に決められていたというわけです。
いまは別れの経験も
プチうつの経験も
経験して良かったと思っています。
この経験のお蔭で、鑑定に来られた方の気持ちが
痛いほどよくわかるのです。
そんな話をしに来るだけでも大丈夫です。
心のよりどころになれるように、ゆっくりお話し聞きますよ。
アナでした