先日、母の受診に付き添って大学病院に行きました。
75歳を過ぎれば、あちこちに痛みが出ます。
母は2年前に腰の手術をして
現在は経過を見ているところですが
どうしても痛みが取れないというのです。
そして、
春から担当が変わった先生と相性が悪く
「あの先生は私の話を聞いてくれない」というので、
今回は事の真相を探るためいっしょに受診したのです。
結論から言うと
その先生は母の痛みの原因をわかっていないと感じましたし、
全然気持ちに寄り添っていないということがわかりました。
先生はたぶん38才前後
やる気もあって実績もそこそこ積んでいます。
しかし、母の痛みの話に対して
「みなさん腰が痛いっていうんですよ。みなさんそう言うんですよ~」
と繰り返すのです。
私はその言葉にとても違和感と怒りを感じてこう言い返してしまいました。
「先生、それは違います!!
人はそれぞれ痛みの感じ方や感覚が違います!
母はその痛みを先生にわかってほしいんです。
そして大丈夫ですよと言ってほしいんです。みんな一緒じゃないんです!
どうして痛みが続くのかを一緒に考えてください!」
人の苦しみや痛みはその人にしかわからない。
それを聞いた時知った時に、
どれだけその人の気持ちに寄り添ってあげられるか
先生は病気を治すことしか気にしていません。
もちろんそのエキスパートだから仕方ないこと。
それでも目の前の患者が困っているのですから、
自分で解決できないなら他の方法を提案してみるとか
あるいは他の先生に指示を仰ぐとか
あるいは他の病院を紹介するなどして
その人の苦痛がどこから来ているのかを
探ってあげることも大事な仕事です。
わからないことはわからない
できないことはできない
ということも大切ですし
「自分ではわからないけど、この人に聞いてみるのもいいかもしれないよ」とバトンタッチすることで
結果的にその人が良くなったなら、自分の実績やたてまえなどは
ちっぽけなものです。
人の痛みは不安から増強することもあるのです
私のところに来てくれるお客様にも
その人の痛みや辛さに寄り添って
その方だけの心の看護師になり
その方に合った処方箋(アドバイス)をお渡ししています。
アナでした